少年日本史 平泉澄

なんとも、不思議な感じがする、書籍である。

 

この、7百数十ページにおよぶ、和歌や俳句がふんだんに使われた文章を少年・少女が読む機会が、いつ、訪れるのであろう。

 

すべて、フリガナがふってあるので、読むことは読める。

 

中学校、高校の時に歴史の授業はほとんど、江戸くらいで終わってしまった。

 

今思うに、明治維新や戦争のことを、子供に説明できる状況にはなかったのではないだろうか。

 

少年日本史は著者の視点が明確で、とてもわかりやすい。 

 

 語ることができる真実は、一つではない。

 

 

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葉隠入門 三島由紀夫

「武士道といふは、死ぬ事と見付けたり」

 

あまりに、有名な言葉だが、字面だけでとらえていた。

 

矛盾するように感じるところ、ハウツーみたいに思えるところも、おもしろい。

 興味関心が二方面に向くのが悪いのである。 ひたすら武士道に励むことだけで、ほかの事を求めてはいけない。 要するに、<道>の字は同じことなのである。

 ではあるが、儒学や仏法を知った上で見た時、武士道などというのは、道理にかなったものなどとは到底言えない。

 このように考えて、諸道を学べば、いよいよ道理をわきまえることができるようになるのである。

 
葉隠』(はがくれ)は、江戸時代中期(1716年ごろ)に書かれたそうである。

 

まったく、古さを感じさせないというより、そのまま、素直に感じ入る。

 

 

 

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リサイクルに興味がある。

 

何故、好きなのか、あまりよく考えたことはない。

 

考えてもわからないことだし、考えてもしょうがないという側面もある。

 

但し、これだけは確実に言えるのは、使い切ったときの快感である。

 

チャリティーショップ(リサイクルショップ)の草分け的存在の方が、言っていたことを思いだす。

 

「リサイクルショップがない世の中が、理想かもしれない」と。

 

まったく、同感である。

 

 

 

 

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代表的日本人 内村鑑三

彼が挙げているのが下記の5人。

 

西郷隆盛

 

上杉鷹山

 

 憲法に定められた権利を求めて争いが生じ、争いを収めるのに法律に頼ろうとする。 昔のように、心に頼ろうとしない。


西洋の知恵がもたらされる前に、日本のある地域では既に平和の道を知っており、独自に「人の道」が実践され、「死を恐れぬ勇者」がいたのである。

 

二宮尊徳

 

中江藤樹

 

日蓮上人

 

現代語訳にしてくださった、岬龍一郎氏に感謝。

 

「武士道」も読まねばと思った。

 

 

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小林秀雄講演 【第二巻】 信ずることと考えること

この講演は、昭和49年8月、鹿児島県霧島の夏季学生合宿教室でのものである。

 

考えるということの、深遠さを、考えさせられた。

 

質問力にも言及されているが、この講演の質問者は上出来だと思う。

 

今、大学の講義でこのようなやり取りが、どれだけ、行われているだろう。

 

「魂はあるかないかーーー、あるにきまっているじゃないですか。」

 

OUTPUT せねば。

 

 

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