葉隠入門 三島由紀夫
「武士道といふは、死ぬ事と見付けたり」
あまりに、有名な言葉だが、字面だけでとらえていた。
矛盾するように感じるところ、ハウツーみたいに思えるところも、おもしろい。
興味関心が二方面に向くのが悪いのである。 ひたすら武士道に励むことだけで、ほかの事を求めてはいけない。 要するに、<道>の字は同じことなのである。
ではあるが、儒学や仏法を知った上で見た時、武士道などというのは、道理にかなったものなどとは到底言えない。
このように考えて、諸道を学べば、いよいよ道理をわきまえることができるようになるのである。
『葉隠』(はがくれ)は、江戸時代中期(1716年ごろ)に書かれたそうである。
まったく、古さを感じさせないというより、そのまま、素直に感じ入る。
人間の生き方、ものの考え方 福田恆存
言葉の難しさと、大切さを再認識。
「出発点としての絶望」など、示唆に富む講演が多い。
常に疑問を持ち、思索を続けることは義務といえますね。
小林秀雄講演 【第二巻】 信ずることと考えること
この講演は、昭和49年8月、鹿児島県霧島の夏季学生合宿教室でのものである。
考えるということの、深遠さを、考えさせられた。
質問力にも言及されているが、この講演の質問者は上出来だと思う。
今、大学の講義でこのようなやり取りが、どれだけ、行われているだろう。
「魂はあるかないかーーー、あるにきまっているじゃないですか。」
OUTPUT せねば。