ロジャーズ選集(上) H.カーシェンバウム/V.L.ヘンダーソン=編

カウンセラーなら一度は読んでおきたい厳選33論文

 

2週間かかって、読み終わった。

 

10年前にこの本の一部のコピーを講義で教わったのだが、ピンとこなかった。

 

これだから、読書はやめられない。

 

下巻を図書館にリクエストしたので、また、楽しい日々が続く。

 

以下、私がピンときた核心部分を引用する。

 

さらに、カール・ロジャーズの視野は、実証研究がまだ不可能な領域にまで広がってきた。

私が最もよく機能しているとき、このような瞬間においては、私の内面の魂が相手の内面の魂にまで届き、それに触れているように思われる。
私たちの関係がそれ自体を超越し、もっと大きな何かの一部になっていくのである。
そこには深い成長と癒しとエネルギーが存在するのである。

私たちの体験は明らかに超越的で、記述不能な霊的なものを含んでいる。
私自身、他の多くの人びとと同じように、この神秘的で霊的な次元の重要性を軽視してきたことを認めざるをえない。

その点で、私の考えは、一部の物理学や化学のもっと先端的な思想家とそんなには違っていない。
彼らの理論には物質のない、単にエネルギーの振動にすぎない「真実」(reality)が描かれているのであるが、その理論も先に進むにつれ、やはり超越的で、記述不能で、予測不能なものについて語り始めているのである。
そしてそれは、私たちがパーソン・センタード・アプローチにおいて観察し、経験したのと同じ現象なのである。

 

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