白洲次郎 プリンシプルのない日本

いわゆる、読書仲間という人たちを大事にしている。

 

その人たちから、面白かったよ、読んでみたら、などといわれたものは、多くの場合、自分の琴線にふれる。

 

この本は、最近読んだ本の中で、紹介されていた本だと思う。

 

1950年代に、文藝春秋に掲載されたものが多いが、まったく古さを感じさせない。

 

憲法の逸話にちょっと驚いた。

”(新憲法の)翻訳遂行中のことはあまり記憶にないが、一つだけある。原文に天皇は国家のシンボルであると書いてあった。翻訳官の一人に「シンボルってなんというのや」と聞かれたから、私が彼のそばにあった英和辞典を引いて、この字引には「象徴」と書いてある、と言ったのが、現在の憲法に「象徴」という字が使ってある所以である。” 

 

世の中、知らないことだらけ。

 

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