個人を活かし組織を活かすキャリア・カウンセリング 横山哲夫 / 小川信男 / 呉守夫

私が生まれて初めて、カウンセリングを受けたのは、2011年2月11日であった。

 

その翌年に、自分が、キャリア・カウンセラーになるなんて、その時は想像だにしなかった。

 

数々の出会いと、素直な気持ちが、結実したものと、感謝している。

 

カール・ロジャーズ 1977年の文献から

援助専門職の政治学

パーソン・センタード・アプローチが精神病者、問題に悩む人、あるいは正常者などの成長と発展を援助するために利用される時、それは援助専門職の人達の慣習的行動にとっては、革命をもたらすものなのである。

それは多くのことを説明するであろう。

①援助的であろうと努める感受性豊かな人は、出発時の立場の如何に関わらず、パーソン・センタードの傾向を深めていく。

それは、彼らがそのアプローチが最も有効であることが分かるからである。

②人間に焦点を当てるとき、診断的ラベルはほとんど無関係なものになる。

③サイコセラピーにおける伝統的医療モデルは、パーソン・センタードということと大きく対立していることが分かっている。

④優れたパーソン・センタード的関係を創造することのできる人たちは、かならずしも専門的な訓練を受けた集団から生まれるとは限らない。

⑤このパーソン・センタード・アプローチが現実化され、実践に移される段階が進むほど、階層的な「処遇」モデルと、組織の階層的なあり方に挑戦せざるをえないことがわかっている。

⑥この統合されたパーソン・センタード・アプローチが効果的であるがゆえにこそ、専門家、管理者、その他に対して脅威を与えるものとなり、それを、意識的にも無意識的にも、破壊しようという手段がとられる。

それは、あまりにも革命的であるからである。

 

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