自分探しと楽しさについて 森博嗣
「自分探し」という言葉ができたのは、1990年代かなあ。
自分が学生時代には、その言葉はなかったけど、それに近いことをやっていたことを思いだす。
「君らしくない」と言われた時には、「僕はね、実は僕らしくないんだ」くらいに答えておけばよろしい。
楽しいということが実感できる毎日ですなあ。
日本の大和言葉を美しく話す 高橋こうじ
こころが通じる和の表現。
日本語の美しさを余すところなく、伝えている。
こういう言葉を使えることが、知性があり、教養があるという。
この本の中に出てくる言葉の、1割くらいは使っているかなあ。
1割くらいは、まったく、聞いたことがなかった。
ことばは基本的に口伝えで継承されるとしたら、大和言葉はどんどん減っていくのかと思うと、寂しいので、意識して使いたい。
人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか 森博嗣
久々の森博嗣さん。
この本では、元も子もない記述は少ない。
彼らは、「寂しい」ことは悪い状態だと考えていて、友達がいれば「寂しくない」と勝手に信じている。 何の根拠もなく、そう思い込んでいるのである。 だから僕は、「寂しく」ても悪くないこと。そして「友達がいても寂しいかもしれない」ことを説明するようにしている。そんなことは信じられないと、反発する人もいるが、つまり自分の思い込みが悩みの原因だということに気づいていない(気付けない状態)といえる。さて、あなたはどう思うだろうか。
森博嗣さんは、感情をあまり表現されない方とお見受けするし、新書の記述は論理的であるように見えるが、実は、すごく気持ちが籠っている。
特に、悩める人たちへの、思いやりが根底に流れているのが、いつも感じられる。
優しいんだよね。